ひとりごと

私が、恋をして変わりたいなって思ったお話

ちがい

 

人生ってなんだろう

 

母は本当に自由に生きている

娘に、私に縛られて無理やり地に足をつけながら

 

「娘の学費を稼ぐため」に

母は去年正社員になることを決めた

母の口から「正社員になる」なんて言葉を聴いたのは生まれて初めてだった

ずっとアルバイトや契約社員派遣社員の身分だった

20年間

ずぅっと

母は私の学費を祖母に借りながら払っていると昔聞いた

聞かされた

 

好きなことをしていた

自分は仕事が好きだから、仕事中毒だから

そんなことを言って家にはほとんどいなかった

クリスマス、お正月、土日、誕生日

イベントの日母が家に居たためしなんてなかった

 

ここ数年土日がお休みの仕事をしていて

休日に家に居て

帰りも早いのが

不思議でしかたがない

 

度々家の人に「ユキは寂しくなかったよ」と言われる

お父さんはともかくお母さんもいない

祖父母には面倒を見てもらってた

幼いときは家に居た伯母にもよくなついていた

でも私は「お母さん」に遊んでほしかった

「お父さん」に会いたかった

今さら言ったところで仕方ないし

今されても困るし

当時は言ってもできなかったこと

 

だから今恋人にわがまま言って聞いてもらえてるのが変な感じ

私のわがままが通ることなんてほとんどなかったから

 

最近よく言われるのだが

母は人生が楽しいらしい

よくわからない

 

試しにこの前言ってみた

お母さんがもしもいままでにちゃんとお金貯めてたら

私は今ごろ文句も言わず家を出ていられたのに

みたいなことを

ぽかんとしていた

そんな発想はなかったと言わんばかりに

そしてすぐ忘れられた

 

ごはんを美味しいなんて欠片も思ってないことも

私が家に居たくないことも知っているはずなのに

家を出ることは許さない

変な話

 

家を出たい

普通の女の子みたいな格好がしたい

好きなことしたい

趣味にお金使いたい

美味しいごはんがたべたい

お金があったら

大抵の私の「したいこと」なんて簡単に叶う

 

でも考えてみたら変なのだ

「子どものため」に尽くすということは

「その人の人生」を削るということ

「子どもの人生」を全部削って作ること

だったら「その人の人生」ってなんなの?

子どものために自分の人生を犠牲にしなきゃいけないの?

したくもない仕事して

自分の身を削って

そんなことするなら母親のような生き方が正解なの?

自分のしたいことに忠実に

まわり全部振り回して

好きなように生きるの?

 

私は彼にぐちゃぐちゃ言われながらでも公務員してお金貯めて自分殺そうとしてるの?

でもそれ今の私にたぶん合ってるよなぁ

なんてね

そういう生き方もいいんじゃないかな

 

どっちもなんて器用なこと

私ができるとは思えない