ひとりごと

私が、恋をして変わりたいなって思ったお話

大学二年生

 

春にバイトを始めた

 

友だちの紹介

知らないとこに行くのは怖かった

保育園の先生とか、あと中学の部活から

女の人がこわくなった

歳上の女の人は全然だめだった

工学部に来たのも、女の子が少ないから

そんな理由で候補に入ってた建築は除外した

高校の模試監督のバイトでも、まとめ役が気の強そうな女の先輩でしんどくて、周りの人とコミュニケーション上手にとれなくてわたわたしてた

クラス一緒だったことあったからいいと思ったのかつきまとってきた人も同じときにいたし

空気悪くするといけないからと思って社交辞令してたらその夜Twitterのフォロー飛んできたからブロックしてしまった

二回にわたったから気味が悪くて一回アカウント消した

 

そのとき

「ストーカーは無視するといいらしいよ」

って心配してくれたあの人が

つい最近までストーカーしてたのほんと闇

 

今の人とアカウント繋がる前でよかった

 

バイト先は女の人が多くて怖かった

友だちがいたのと、上司が男の人だったのがわりと救いだった

あとは、彼が話しかけてくれたこと

いっぱい話しかけてくれた

また会えるなんて思ってなかったから嬉しかった

高校のときとは違う面がいっぱい見れた

そういえば学生のバイトの男の人、あのときは彼一人だったんだ

 

こんな人に恋ができたらいいんだろうなぁって

帰り道送ってもらう道中話してて思った

 

まぁ落ちたんですけど

あれここ惚気るとこだっけ

……いっか

 

恋人は作らないでおこうと思ってた

でも友だちカップル見てて

片想いくらいならいいかなに変化した

 

どう考えても「合わない」と思った

広い考え方が母に似てる

からかうのと笑い飛ばすのは祖母に似てる

家の人に似た人を選んだら

また前みたいに失敗する

強迫観念みたい

今は「『合わない』で終わらせるんじゃなくて克服する!」になってるけど

当時はそんなこと思い付きもしなかった

 

実らせたりしないから

失恋行きでいいから

しばらくの間

幸せに恋させてもらおうと思った

 

思考回路の端っこちょこっとに触れられるのが好き

ちゃんと聴いてるよ

聴いたあと消化してるよ

言いたいことをまとめるのは下手だけど

彼の望むディスカッションには、知識も見識も全然足りない

私の「論」を構築するところからはじめなきゃいけない

自分の「意見」を持つのはまだ難易度が高い

 

遊びに誘ってもらえたり嬉しかった

サークルという口実で

猫の写真を送ってもらって

LINEのアドレスが聞けたり

高校の同期からTwitter探って見つけてみたり

漫画しか読んでないじゃん

呟かないのつまんないと思ったり

 

フォローされたら好き勝手言ってるから幻滅されるだろうなぁ

お嬢様にしてるつもりないのに

人が怖くて猫被るのが染み付いたら

そう呼ばれちゃうし困ったなぁ

がんばってきれいに使おう

って最初は思ってて

たまーにリプ飛んでくるのうれしかった

そしてびっくりした

全然呟かなかった人にかまってもらえることに

なに言ったら返信くれるのか楽しみに呟いてた

 

空が好きなの

星見るの好きなの

今覚えてもらえてて嬉しい

口説かれてるのかと思った

惑って期待して

「そんなわけ!!」って殺すの大変だった

 

喧嘩するけど

いろいろ諦められてるみたいだけど

付き合えて

愛されて

幸せ

 

なのに

愛し方がわからない

もらった愛にお返しができない

好きが示せない

これも、私が恋人を作ろうと思わなかった理由のひとつ

 

手紙とか、いろいろ、提案してもらってるのに

失敗してばっか

どうしよう

好きなのに

空回りして迷惑かけて面倒かけてばっか

 

どうにかしないと愛想つかされるよ

一方通行じゃ愛は続かないよ