ひとりごと

私が、恋をして変わりたいなって思ったお話

大学二年生

 

春にバイトを始めた

 

友だちの紹介

知らないとこに行くのは怖かった

保育園の先生とか、あと中学の部活から

女の人がこわくなった

歳上の女の人は全然だめだった

工学部に来たのも、女の子が少ないから

そんな理由で候補に入ってた建築は除外した

高校の模試監督のバイトでも、まとめ役が気の強そうな女の先輩でしんどくて、周りの人とコミュニケーション上手にとれなくてわたわたしてた

クラス一緒だったことあったからいいと思ったのかつきまとってきた人も同じときにいたし

空気悪くするといけないからと思って社交辞令してたらその夜Twitterのフォロー飛んできたからブロックしてしまった

二回にわたったから気味が悪くて一回アカウント消した

 

そのとき

「ストーカーは無視するといいらしいよ」

って心配してくれたあの人が

つい最近までストーカーしてたのほんと闇

 

今の人とアカウント繋がる前でよかった

 

バイト先は女の人が多くて怖かった

友だちがいたのと、上司が男の人だったのがわりと救いだった

あとは、彼が話しかけてくれたこと

いっぱい話しかけてくれた

また会えるなんて思ってなかったから嬉しかった

高校のときとは違う面がいっぱい見れた

そういえば学生のバイトの男の人、あのときは彼一人だったんだ

 

こんな人に恋ができたらいいんだろうなぁって

帰り道送ってもらう道中話してて思った

 

まぁ落ちたんですけど

あれここ惚気るとこだっけ

……いっか

 

恋人は作らないでおこうと思ってた

でも友だちカップル見てて

片想いくらいならいいかなに変化した

 

どう考えても「合わない」と思った

広い考え方が母に似てる

からかうのと笑い飛ばすのは祖母に似てる

家の人に似た人を選んだら

また前みたいに失敗する

強迫観念みたい

今は「『合わない』で終わらせるんじゃなくて克服する!」になってるけど

当時はそんなこと思い付きもしなかった

 

実らせたりしないから

失恋行きでいいから

しばらくの間

幸せに恋させてもらおうと思った

 

思考回路の端っこちょこっとに触れられるのが好き

ちゃんと聴いてるよ

聴いたあと消化してるよ

言いたいことをまとめるのは下手だけど

彼の望むディスカッションには、知識も見識も全然足りない

私の「論」を構築するところからはじめなきゃいけない

自分の「意見」を持つのはまだ難易度が高い

 

遊びに誘ってもらえたり嬉しかった

サークルという口実で

猫の写真を送ってもらって

LINEのアドレスが聞けたり

高校の同期からTwitter探って見つけてみたり

漫画しか読んでないじゃん

呟かないのつまんないと思ったり

 

フォローされたら好き勝手言ってるから幻滅されるだろうなぁ

お嬢様にしてるつもりないのに

人が怖くて猫被るのが染み付いたら

そう呼ばれちゃうし困ったなぁ

がんばってきれいに使おう

って最初は思ってて

たまーにリプ飛んでくるのうれしかった

そしてびっくりした

全然呟かなかった人にかまってもらえることに

なに言ったら返信くれるのか楽しみに呟いてた

 

空が好きなの

星見るの好きなの

今覚えてもらえてて嬉しい

口説かれてるのかと思った

惑って期待して

「そんなわけ!!」って殺すの大変だった

 

喧嘩するけど

いろいろ諦められてるみたいだけど

付き合えて

愛されて

幸せ

 

なのに

愛し方がわからない

もらった愛にお返しができない

好きが示せない

これも、私が恋人を作ろうと思わなかった理由のひとつ

 

手紙とか、いろいろ、提案してもらってるのに

失敗してばっか

どうしよう

好きなのに

空回りして迷惑かけて面倒かけてばっか

 

どうにかしないと愛想つかされるよ

一方通行じゃ愛は続かないよ

書いてみた

 

私がされて嫌だったこと

されたかったこと

全部書いてみることにした

 

大変だった

ぼろぼろ泣きながら書いた

もっと私の事見て欲しかったみたい

当時の私が思ったいろんなことに向き合った

しんどかった

逃げたくなった

逃げたら意味ないって頑張った

 

いい子されたいなぁ

よしよしされたいなぁ

甘やかされたいなぁ

誉めてほしいなぁ

 

寂しかったなぁ

厳しかったなぁ

見てて欲しかったなぁ

かまって欲しかったなぁ

嫌なこと聞きたくないなぁ

お母さんにもっと家に居て欲しかったなぁ

お父さんと離れるのやだったなぁ

 

いっぱい

書いたの今また忘れちゃったけど

人に見せるものでもないから

 

今、幼い頃からの反動が来てる

 

スキンシップ過多

すぐ不安定になる

甘えた

かまってちゃんしちゃう

噛み癖がでた

これはかまってほしい心理らしい

 

今 たくさん甘やかしてもらってるはずなのに

まだ足りないっていうの?

自分でも意味がわからない

 

わがままをいっても許されてしまう環境だから?

優しいから甘えちゃう

エスカレートする

……よくない気がする

 

寂しいなら学部の人と付き合えって

それはそうなんだろうけど

 

克服しようって思ったのは彼だから

本末転倒じゃないかな

 

よく泣くようになった

じわじわぼろぼろ

寂しいだけじゃない気がする

よくわかんない

旅行前からずーっとそんなの

旅行で自分のしたいように甘やかしてもらうのには失敗した

風邪、敵

ハグして寝たかったなぁ

けど腕しびれちゃうもんね

夜中に体に腕乗せてもらっただけで嬉しくてじわーって泣いたのは内緒

暖かくて適度に重たいの好き

頭に手乗せてもらうの好き

ちょっと重たくてほかほかする

それで撫でてもらうのはもっと好き

 

この前日曜会ったら落ち着いた

一日付き合ってもらえた

うれしい

無理にイかなきゃと思わなくていいって言われてほっとした

今までの人がしたとこじゃなくて

新しく彼にされたところが一番気持ちいい

こわくないっていうと変?

耳まわりとか頭さわられるのすごく好き

背中と首がかなり平気になった!

心にもないこと言わない方がいいって言われたし喧嘩もしたけど

やっぱり触られて寒気しないのは嬉しい

気持ち悪いの嫌ってびくびくしながら人と接しなくていいの

すっごく楽

なにも考えずにぎゅってしてもらえる

首に髪がかすっても大丈夫

髪型も自由にできる!!

 

月火二日泣かなかった

三日目の今日は、これ書いてぼろぼろしてる

いっぱい言いたいことがある

けど私じゃ上手に伝えられない

傷つけないで伝える方法がわからない

情報を小出しにするとか言うのもよくわからない

彼みたいに上手にお話しできたらいいのに

 

あと十日が長い

予定をいれたのは自分……

母を棄ててもいいですか?

 

本を読んだ

私は、家庭環境を克服しないと彼とこの先何年も付き合っていくことも、結婚もできない

 

やだ

 

初めて

あったかくって

優しくって

いろんなこと考えてて

好き!って思えた人なのに

 

そんなので別れちゃうのはやだ

ちゃんと克服する

 

もし子どもができたら、愛せるようになりたい

私みたいな変な子どもに育てない

愛されて、愛を知ってる子になってほしい

 

母が前

「お母さん、娘をやめていいですか?」のドラマのCMみて

「ユキにはまだわからんやろうけど、ばぁちゃんと私にはいろいろあって……」

なんていきなり言い出した

おかーさん、私ね、わかるんだよ

知ってるんだよ、そういう「もの」のこと

お母さん私の事あんまり見えてないものね

知らないものね

 

言ってどうにかなることじゃないから言ってない

ACにならないように育てたはずの娘に、私ACなんですよ、なんて言われたくないだろう

 

好きな人は家の人に似ている

もとかれ1にも似ているところがある

そういう人を選んじゃう

これはもう変えられない

 

だったら私が変わればいい

だからすこうし協力してほしい

ずっと一緒に居たいからお願いする

 

やだって言われたら自分で何とかしたらいい

今は、ネットだって本だっていっぱいあるんだから

カウンセラー行ってみるって手もある

遊びに行くお金なくなっちゃうかな?

それはやだなぁ

 

怒られるのがこわい

否定されるのがこわい

嫌みは嫌い

毒も嫌い

冗談とからかいは、真に受けて素直に傷ついちゃうからしんどい

 

ずっとずっと育ってきて

今も縛られてる環境だからできることなんてたかが知れてるけど

私は、好きな人をこわいと思わなくていいようになりたい

 

顔色や機嫌うかがったり

変なこと言ってないかびくびくしたり

いやまぁ変なこと言ってるだろうけど

言いたいこと圧し殺したり

圧し殺して違うこと言ってから回ったり

ぜんぶぜんぶしたくない

 

欲を言うなら

自分がなにも考えずに毒吐くのもやめたい

何が毒なのかわからない

毎日聞いてることだから

変だって気づけない

気づかないまま使っちゃう

気持ち悪い

嫌だと思っているのを

無意識に自分も使ってしまっているのが

ものすごく気持ち悪い

嫌だ

 

これを言ったら怒るのかな

これを言ったら否定されるのかな

これを言ったら……

 

もう、言わなくていいかな

嫌なこと言われるなら

なんにも言わなくていいかな

なんにもしたくないな

どうせばかにされるだけなら

なんにもしない方がまし

だなんて

 

思うのやめたいな

 

お洋服ひとつ

小物ひとつ

つい頭をよぎる

あぁ、また女の子らしくないと言われるのかな

可愛いげがないと言われるのかな

センスがないのは充分わかった

可愛いって言われたい

可愛くしたいと思うのに

したいことしたいけど

手にとってストップが入る

 

頑張っても誉めてもらえない?

じゃあ頑張る意味ってなんだろう?

嫌なこと言われないための予防線?

どうせなにかしらは言われるのに

 

また何にもしたくなくなる

 

きれいなお洋服

可愛い小物

はじめてメーク

好きなもの

良いって思われたいけど

上手にできなくってまたばかにされるなら

もうやだなぁ

嫌なこと言われるだけなら見せたくない

 

「だめ」は指摘されるけど

「いい」ことなんて

言われないのわかってるのに

ずーっとそうだったのに

夢見すぎかな

 

「なに言われても私動じない」って

どうしたら思えるようになるのかな

 

名前がつくのかな

 

オーガズム障害というものがあるらしい

イケないってこと

 

はじめてから、イく感覚ってわかんなかった

イった?って聞かれても

もうイく?って聞かれても

気持ちいい?って聞かれても

よくわかんない

ずっと変な感じ

たぶん気持ちはいいんだと思う

 

ぎゅーってするのが好き

キスをするのが好き

これはきもちいい

好き

 

そこから先は楽しくない

よくわかんない

胸だろうが下だろうが

たぶん気持ちいいんだろうけど

するの好きじゃない

感覚が気持ち悪い

 

やめてって言ってやめてもらえたことなんてない

嫌がってもなんにも変わんない

もとかれ2までは諦めた

好きにしてもらってやり過ごすことにした

キスまでのスキンシップではべたべたになれるけど

いざ触られるとすぅっごく萎える

全然濡れない

気分が下がる

 

今の人と付き合ってちょっと変わった

愛されたいなぁって思うようになった

「どうやったら気持ちいいって思ってもらえるか考えてる」って言われて目から鱗だった

私の事考えてもらってるんだー

うれしいー

そんなこと考えられたことなかったと思う

したいことしてるだけ

 

一回今までにないイき方した

痛いって思ったけど

あれ、今これ私好きな人にすっごく愛されてて幸せなのでは!?ってなって

これは気持ちいいものってちょっと暗示かけたら

ぎゅぅって

頭ふわふわした

そのあと、すっごく甘えたくなった

離れられるの嫌だった

そこに居て欲しかった

漫画取りに行っちゃったけど

そのあと頭ふわふわしたまんま、ずーっと膝枕してもらった

幸せだった

 

そのあたりからちょっとずつ

気持ちいいって思えたらいいなーになって

 

で、また気持ちよくなくなった

嫌だがきた

 

一人でこの作業はしんどい

でも一人でするしかない

いっぱい、いろんなこと思い出した

私が何が嫌だったのか

なにされたかったのか

拒絶してたときの気持ちを思い出した

言いたいのに言えてないのがしんどい

 来週の私はちゃんと言えるかな

ふたりめ

大学一年生

もとかれ1と別れて、その秋もとかれ2とつきあうことになった

ちょっと強引におした

 

優しかった

私の事否定しなかった

普通の人だと思った

いっこ上のサークルの人

 

女の子馴れしてなくてちょっとあれだったけど

まだ可愛がれる範疇だった

可愛がった

わんこみたいだと思った

私の方ができてしまった

甘やかす側に回ってしまった

年下なのに

私は甘やかされたかった

 

猫を叩く人だった

家の猫

ひとつひいた

 

マイクを通した声はかっこよかった、たぶん

マイク通さないその声はそうは思えなかった

 

声録音されたりした

 

のんびりしてるのは好きだった

 

のろけがひどかった

したこと全部話す

可愛かったレベルじゃなく

赤裸々に

友達から聞いて

やめてっていった

やめてくれなかったからのろけを禁止した

少しずつ、言っていいこととだめなことを教えて判別がつくようになってくれたらいいかなって

 

電車が好きな人だった

旅が好きな人で、連れていってもらった

頑張って早起きした

お泊まりにわくわくした

泊まり先でされたことにはすっごく萎えた

男の人はそういうこと好きなんだなぁ

早く終わればいいのに

あぁいうのない旅してみたかった

どうせ無理だろうけど

 

Twitterの裏アカウント

そこで全部垂れ流してると先輩からきかされた

なんで「彼女」から、私から言わなきゃいけないの?

「ともだち」が注意してあげたらいいのに

 

言った

削除したって聞いた

またできた

いたちごっこ

あぁ、言っても治らないんだぁ

無駄なんだぁ

 

先輩に文面を見せられた

気持ち悪かった

私を見る目が変わったと言われた

あなたと「お友だち」が何とかすればいいのに

 

叱ってものらりくらり逃げちゃう

自分に都合がいいように殻にこもって

自分の事守るのが上手なんだぁ

私の事考えてくれてる訳じゃないんだぁ

 

もう無理だった

隣に座られるだけで寒気がした

 

大学二年生春

幹部交代まで待って、付き合った頃言ってたように幹部引退後にあの人があと腐れなく居なくなれるようにしようと思ったのに

急がれた

三ヶ月早まった

私はサークルにいけなくなった

 

冬、彼に新しい彼女ができたと聞いた

身近な子だった

サークルの同期

同じ目に遭わないならいいと思ってた

私が言えることは言った

 

私は今の好きな人と付き合えて幸せだったから、素直に祝福した

私が最後にした「お願い」を彼が聞いてくれてたらいいなぁなんて期待も込めて

裏切られたみたいだけど

 

私が「彼女」ちゃんと連絡を取ることの運びになった翌日

私がされてたことを暴露された

性事情からなにからなにまで綴られたTwitterスクリーンショット

晒したのは先輩で

無許可で他二人にも拡散されてた

けっこう傷ついた

今の恋人が私の言いたいこと言ってくれた

 

その後それを知ったその子は「もとかの」になったんだけど

もとかのちゃんは「あれはおかしい!露出狂をしちゃいけませんってレベルの常識だよ!」って怒ってくれた

私がされてたのってそんなことだったんだ

姉さんには「それを何度も許してるのがびっくり」だって

 

わかんなかったなぁ

やっと、ちょっと「普通」に触れるようになった

 

それにしても

今カノの前で元カノの話するのがNGだってことくらい私でも知ってるよ?

わんこ可愛がってる場合じゃなかったみたい

私甘えたいんだもん

歳上ならいいかなって思ったけどダメだった

 

二年生の4月にあと人を振ったとき

次に恋人を作るのは

社会人になってからでいいって思った

ほんとうに「歳上」じゃないと私付き合えないんだ

甘やかしてもらえないから

 

そこから少し戻って一年生の終わり

3月

バイトを始めた

彼に逢った

もとかれ

 

ひらがなで書くと変な感じ

最初の彼氏のお話

変な恋愛のお話

 

いいや

全部書いちゃおう

どうせ私しか見ないし

 

高校一年生

小中はずっと同じ顔ばっか見てきた

高校は、初めてほとんどが知らない人のセカイ

前の席の子と仲良くなった

家庭の授業、違う子とも仲良くなった

そのひとり

変な人だった

普通の人と違うことがしたいんだっけ

自分を特徴付けたいだっけ?

室長で、頭良くて

数学がすごいできる人

 

私数学強い人好きだな

まぁお父さんに似た人好きになるというならそうか

 

数学の宿題聞いてたり

沖の委員会の連絡とかとってたら仲良くなった

彼には好きな子がいて、その子とも仲良くなった

何だかんだ優しくて、愚痴とか話を聞いてくれた

何がきっかけだったか頭撫でてもらった

いつかハグもしてもらった

二人で出掛けることもあった

 

歪んだ関係のはじまり

 

10月、彼に彼女ができた

雨の日だった

あー、離れなきゃなーって思って

いろいろやめようと思った

メールの返信も遅くしたりした

 

何がきっかけか忘れたけど

結局やめられなかった

 

時々、前してもらってたようなことをしていた

浮気じゃないのかな

なんて

直接聞いたけど

まぁ素直に認めたりしないよね

私は

甘えられるのが嬉しかった

罪悪感もちながら

ぬるま湯に浸ってた

 

10月

すとーかーに遭った

待ち伏せされて

家まで付きまとわれて

放課後も寄ってこられて

首さわられて

髪引っ張られて

気持ち悪かった

ぞわぞわした

元々苦手だったのに

 

首がさわられるの気持ち悪い

後遺症みたい

最近ちょっと治った

ゆうはすごい

あったかい

 

手を握られた

抱き締められた

きすされそうになった

気持ち悪かった

感覚が消えなかった

痛いことしてもずっと残ってる

 

翌日から席が隣になった

過敏に反応するようになった

視界にいれたくなかった

 

手を繋がれるという事象を

なんで私はおかしいと思えなかったの?

 

高校二年生

彼が彼女と別れた

でも仲はよかった

私はよく彼と彼女と遊びにいった

誘われたから

都合がいいんだろうなぁと思いながら

彼が彼女と歩くのを見てるのが楽しかった

彼女のことを私は可愛がっていた

娘って呼んだりして

けっこう思ったこと言える子だった

 

私は当時

何が歪んでるのかまるでわからなかった

だからあんな関係になった

甘やかされたかった

話を聞いてほしかった

やさしくされたかった

 

冬、二人で出掛けた

雪が降った

手を繋いでもらった

恋人みたいだなーってぼんやり思った

だんだんエスカレートした

今思えば、彼女の代わりにしてたんだろう

 

あの人たちが別れたとき

たくさんメールした

この人はこんなにぐらぐらになるんだって

あらら なんて

 

2月

彼が冗談でキスしていい?とか言うから

いいよって答えた

どっちでもよかった

 

冗談には

ほんとでもうそでも

どっちになってもいいように答えることにしてる

 

そしたらキスされることになった

恋人のようなことをすることになった

 

公園の公衆トイレで脱がされたりもした

嫌だったけど

嫌って言ったら罵倒されるから

それで結局連れていかれるから

ユキは自分がよかったらそれでいいの?って

僕のしたいことはなにもさせてくれないのにって

言うのやめた

諦めた

未だに気持ちいいのがわからない

あれのおかげで開発の手間は省けてるだろうけど

「愛される」がわからない

あの行為に楽しみを見いだせない

早く終わればいいっていつも思ってた

 

「気持ちいいでしょ?」「ほらこんなになってるよ」「鏡見てよ」「舐めてよ」

なにもおもしろくない

 

4月

元彼女に復縁を迫られて

そこでやっと

私と付き合うことにしたらしい

あれは恋人としての行為ではなかったらしい

亀裂の入る音がした

あぁ、違ったんだ

わたしははじめてだったのに

 

だんだん話を聞いてくれなくなった

愚痴を言うところがなくなった

付き合ってるのは秘密と言われた

元彼女だけは知ってるって

あの人、自分の逃げ場はちゃんと用意してたんだなぁ

狡猾

 

夏になる前

大学に入って生活が落ち着いたら

振ろうと決めた

 

受験生だったから

せっかく旧七帝大に行ける頭があるんだったら

生かさなきゃもったいない

私はいけないその大学に

いけるんだから

受験失敗とか

浪人とか

あの人にはもったいない

なんかそう思った

 

振らなきゃいけないことを自覚した

でも彼に抱いてた歪んだ愛を捨てられなかった

歪んだ愛でもよかった

飢えて

渇いてた

 

一度「お父さんに似ている」と言ったことがある

人に似ていると言われるのは不愉快だと言われた

「そうだったら、結婚しても離婚しちゃうね」

訳がわからなかったけれど涙が出た

ぼろぼろ泣いた

驚かれた

それくらい離婚って言葉はトラウマだったらしい

知らなかった

 

「お前程度の家庭環境どこにでもある

うちだって妹が…………」

どこにでもあるって言葉にびっくりした

自分を特別視するなって言われて

あぁ、そうなんだって

大変だなぁ

こんな変な家、なくていいのに

みんなこんなにひどいんだ

へぇー

 

馬鹿にしながら私の話聞いてたんだ

 

いつだったか気づいた

この人は、私の発言に怒ってるんじゃない

きっかけを私に全部被せて

私のことを罵倒するのが好きなんだ

当たり散らして、私のことを全否定して

思うままにしたいんだ

 

元から冷めてて

もっと冷めた

早く受験が終わればいいのに

 

聞き流すのも慣れた

したいようにしたらいい

私はもうなにも言わないから

不満も嫌なことも

なんにも言わなければ何も言われない

 

そうしたら

今度は「何も言わない」ことに怒られた

なにも言いたくないから流した

私が悪いんだ

 

今好きな人を知ったのは、受験の少し前

それくらい

体育でリーダーになって

あ、かっこいいって一目見て思った

こんな人好きになれたら良いなぁ

素敵だなぁ

でも私彼氏いるから浮気になるのかな

でも振る予定だし

誰にも言わなかったらいいかな!

 

かっこよかった

ちょっと目が合うのとか

名前呼ばれるのとか

ファイル渡されるのとか

どきどきした

楽しかった

 

二回惚れたって言われても否定できない

ほかほかした

体育が終わってからも、彼の姿を見つけるの好きだった

後ろの席の人に時々会いに来てたから

話してるの聞くの好きだった

 

彼は大学に合格した

私もなんの問題もなかった

 

遠距離恋愛」になった

 

メールは来てた

会いに行くのは私から

一時間半と電車賃をかけて

立ちっぱなしで立ちくらみ起こしたこともあった

貧血は心配だったけど

そういえば心配してくれなかったな

なけなしのお小遣いで会いに行った

 

彼の家にも呼んでもらった

手料理も食べさせてもらった

料理はうまいと聞いてたけど

すっごく手つきが怖かった

創作料理を出された気がする

 

6月

会いに行く日の前、忙しくて疲れてた

明日行くの遅くなるかもって

遠回しに伝えた

翌日、やっぱり寝坊した

予定の電車を一本乗り過ごした

すごく怒られた

朝早く起きて、出掛ける準備して

時間もお金もかけて

会いに行こうと思ったのに

15分遅れただけで私の全部否定する勢いで怒られた

 

ぶちんっていった

もういいだろうって思った

 

「今日もう行かない」

それだけ

 

一人で街で遊ぶことにした

 

今日だけはお願いだから来てって

懇願された

嫌って突っぱねた

あんなにうろたえると思ってなかった

私のお願いなんて聞かなかったのに

そんなにお願いされると思わなかった

あの人の元へ行くことに意味を見いだせなかった

会ってもまた遅刻をぐちぐち怒られるだけなんだから

楽しくない

 

だったら一人で遊ぶ

アクセサリー見て

かわいい雑貨いっぱい見て

お洋服見て

美味しいランチ食べる

 

楽しかった

すーっごく

初めて一人で散策した

お金も使った

あれを衝動買いって言うんだろう

気分が晴れた

 

勢い、姉妹くらい仲がよくて、妹って紹介するくらいの子に連絡した

彼氏振りたいから遊びに行っていい?みたいなことをいった気がする

いいよって言ってくれた

彼氏とのメール全部見せて、相談した

別れるって一点張り

復縁は拒否

すがられた

いつも高圧的なのに

びっくりした

はじめて立場が逆転した

こんなに清々しいんだって

 

簡単に会いに来れない距離にいることに感謝した

会いたくなかったから

それに、どうしてもだったら会いに来るんでしょ?

知らないけど

 

毎日体調不良の連絡をもらった

ご飯が喉を通らない

すぐ戻す

友だちに顔色が悪いと心配された

興味はなかったけど、単純に心配だった

大丈夫?って送ったのは、あとから聞いたらだめだったらしい

 

会いたいって言われた

私は会いたくなかった

なんで振るのって聞かれた

今まで散々言ったよって返した

ひとつもきいてくれなかったじゃない

彼は何をいってるのだろう?

 

誕生日にもらったアクセサリーを思い出に返して欲しいと言われた

玄関先に箱をおいとけばいいかなって嫌々承諾した

結局予定があわなかったみたいでなしになった

ほっとした

 

メールと電話とTwitterとLINE

全部着信拒否にした

ブロックした

 

すごかった

新しいアカウント作ってまで

私に連絡を取ろうとして来た

裏で愚痴ったら

表で俺について言ってるの知ってるんだからなって切れられた

あぁ、あのこ言ったのかぁって

特になにも思わなかった

仲がいいんだなーって

裏で何か言う度レスが来た

気持ち悪かった

ブロックしない方がましだったのかもしれない

妹の方にも

「僕の何が悪かったのか教えてください」

なんていう

気味悪がられるリプが送られてきてた

迷惑かけちゃったな

 

1ヶ月か2ヶ月くらいそんなので

落ち着いたかなーって思った頃にまたメールが来た

三人目の彼女ができたらしい

知ってる人だった

顔見知りで、友達の友達

いい子なのに

あんな人と付き合うのか

酷い目に遭わないといいなぁって

すこうしだけ漏らした

すぐ伝わって

また罵倒された

じゃあ私に言わないでよ

なんかすごく嫌みを言われた

 

暑中見舞が届いた

もういいかなってふざけてツイートしたら

昔の男引きずってんなよ

鬱ツイートみんな嫌がってるよ

あの子はブロックしたって

あの子はミュートしたって

みたいな

もう関わりもない子達を引き合いに出されてまたぐさぐさぐさぐさ

トーカー向いてると思う

どうでもよかった

 

あの人私の事罵倒するの大好きだから

 

大学の友達に相談した

なんで付き合ってたの?とか

よく振らなかったねとか

慰めてもらった

変なことだったんだ

知らなかった

 

次はいい人に会えるといいね

懐の広い人がいいんだろうね

知らないセカイだーって思うくらい優しかった

サークル楽しかった

 

好きな人

 

好きな人がいる

恋人

将来結婚できたらいいねなんて

そういう話をすることもある

夢を魅せてくれる優しい人

 

その人が怖い

何を言われるかわからなくて怖い

不用意なことを言ったら

何倍にもなって返ってきそうで怖い

そんなことしないって最近ちょっとわかってきた

前がおかしかったのって

私がちょっと不満言ったら

すっごく怒られるって

怒られて、なにも変わんないって

最初の彼氏がそんなのだった

おうちの人もそんなのだった

 

怒られない

優しい

でも、こわい

 

からかわれるの苦手なの

冗談嫌いなの

真に受けちゃうから

嘘は吐かないでよ

大嫌い

 

好きがわかんなくなる

 

不機嫌なときは

何を言ってもひどいこと言われる

これは刷り込み

それで

いつもされること

 

私話すの嫌いなの

黙ってたら

何も言われないから

 

たのしいことしたいのに